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港町・鼠ヶ関で海のアクティビティや海の幸を堪能
あつみ温泉から車で約15分、日本海を満喫できる場所があります。鶴岡市の最南端にある鼠ヶ関(ねずがせき)は日本海のすぐそば。山形県有数の港町で、漁業や海のアクティビティが盛んな場所です。ここではユニークな場所やグルメを堪能できる鼠ヶ関エリアを満喫できるコースを紹介します。
恋する灯台で愛を誓う
鼠ヶ関のシンボル“弁天島”は港が整備される前までは島でした。潮の満ち引きで道ができ、その時にだけ島へ渡る。人々は弁天様を祀って海の安全と大漁を祈願していました。明治に入ると広島の厳島神社と景観が重なることから、厳島神社の名をいただき今に至ります。
厳島神社をお参りした後は弁天島を一周お散歩。オススメは左回りです。透明度の高い海を脇目に鼠ヶ関灯台を目指します。途中、波がバーンと打ち寄せる箇所はスリリングですよ。※荒天候時はご注意ください
難所を越えると絶景が広がります。西洋灯台に朱色の鳥居、バックには無限に広がる青い海、気分は一気に解放されます。なんでも、鼠ヶ関灯台はロマンスの聖地として“恋する灯台”に認定されているんだとか。これはもうカップルさんは訪れないとですね。
遠くに島が見えますが、実は粟島(あわしま)という新潟県の島。県境ならではの光景です。条件が良ければ佐渡島も見えるそうなので、運試しにもなりますね。
鼠ヶ関の風景…「イカの一夜干し」
庄内浜の風物詩といえばイカの一夜干しです。弁天島に続く通りを歩けばその光景に出逢えます。オススメはイカの一夜干し作り体験。イカの捌き方から干し方までインストラクターが丁寧に教えてくれます。
おもしろいのは「イカ墨書道」ができること。「イカ墨で本当に書道できるの?」と思ったあなた、体験してみてください、できるんです!鼠ヶ関で感じたことを筆にのせて表現してくださいね。もちろんつくった一夜干しはお土産に。
日本海へ沈む夕日をみながら…サンセットシーカヤックがおススメ
鼠ヶ関では人気のシーカヤックが楽しめます。「私にもできるか心配…」という方、安心してください。シーカヤックは初心者でも気軽に楽しめるアクティビティなんです。
インストラクターからレクチャーを受け、2人乗りのカヤックで海へ漕ぎ出してみると安定感抜群なので、不安はいつの間にか消えてしまいます。包み込まれるような穏やかな海、普段見ることがない海面スレスレからの景色、まるで海と一体になった気分です。
カヤックを停めて海中をのぞけば、透明度の高さにビックリすることでしょう。日本海のイメージが180度かわるかもしれません。
のんびり海を満喫できる日本海のシーカヤックはイチオシ体験です。期間限定でサンセットシーカヤックも実施しているので、きになったらチェックしてくださいね。
龍のような松!? 圧巻の”念珠の松”
“念珠の松”(ねんじゅのまつ)は樹齢約400年で全長約20メートル、その姿がまるで龍が横たわっているようにみえるため“臥龍松”(がりゅうまつ)と言われています。雲のような美しい日本庭園に浮かぶその姿はまさしく龍です。
耳を疑うような話ですが、この松は当時あった村上屋旅館のご主人が盆栽を植え替えここまで成長しました。今でも伸び続けているんだそうです。
庭園にはベンチが設えてあり、腰をかけてゆっくり観賞できます。旅の箸休めにちょうどいい穴場スポットです。
港町・鼠ヶ関の味覚 四季折々で旬の魚介が味わえる贅沢なとき
港町に来たら食べたくなるのが地魚。鮨処朝日屋では本格お寿司が手頃な価格で食べられます。のれんをくぐってまず驚くのが大将の声。200メートル先まではっきりと聞こえるぐらいの「いらっしゃいませー!!」はもはや名物?
朝日屋一押しメニューは“地魚中心の握り”。実は庄内浜は日本で2番目に短い海岸線*の1つで漁場がとっても狭いんです。それでも、複雑な海底地形により、市場に出回る魚種はなんと135種以上。そのため、四季折々で旬の魚介が味わえる贅沢なところなんです。もしかしたら、見たことも聞いたこともない絶品魚介に出逢えるかもしれませんね。
*日本で2番目に短い海岸線…山形県の海岸線は秋田県境の三崎から新潟県境の鼠ヶ関まで約 135 ㎞(離島の飛島を含む)です。これは、海岸線を持つ 39 都道府県中 38 番目と非常に短く、そして、単調な海岸線が特徴。