千二百年前、傷を癒す一羽の鶴から
開湯の歴史が始まったという言い伝えがあります。
江戸時代に入ると庄内藩の湯役所が設けられ、
湯治場として栄え現在のような湯町ができました。
夕方、風呂桶をもって共同浴場に向かう人々の姿は、
あつみ温泉の日常です。
暮らしに欠かせない存在、鶴も人も癒やしてくれる
歴史あるお湯を心ゆくまでご堪能ください。

〈泉質〉ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
〈源泉温度〉六十八℃
〈湧出量〉毎分千三百リットル
〈適応症〉
◯浴用
(特効)切り傷、やけど、湿疹、皮膚病
(一般)神経痛、リウマチ、婦人病、腺病質、処病回復期
〈禁忌症〉
◯飲用(一般)胆石、胃腸弛緩症、尿結石、金属中毒症
 慢性便秘、蕁麻疹
◯浴用 慢性消化器症、慢性便秘、慢性便秘、慢性胆のう炎
胆石症、肥満症、糖尿病、痛風
◯飲用 肝臓病、高血圧症、その他一般にむくみのあるもの
甲状腺機能亢進症、下痢

湯治場の精神

あつみ温泉には日本を代表するような大旅館からアットホームな旅館まで7つのお宿があります。特徴は様々ですが共通していることもあります。それは、「お客様にゆっくり寛いでいただきたい」という想いです。古くから人々を癒し続けてきた湯治場の精神とでもいいましょうか、“あつみ温泉イズム”の源流はそこにあります。