令和2年5月1日、「アツクル」（あつみ温泉の未来をつくる会）は若手有志で設立されました。
メンバーは旅館、飲食店、土産物屋、酒屋などの店舗の経営者や、そのほか観光関係で活躍する者を中心とした、今後のあつみ温泉を担っていく若手で構成されています。

私たちは設立以前から、あつみ温泉を訪れるお客様に旅館の中で完結するのではなく、「温泉街を散策して楽しんでもらうためには何をしたらいいのか」、「お客様に魅力を感じてもらうためには何が必要なのか」議論を重ね、ベンチや花によるかじか通りの演出、店舗の魅力度アップ、ゆかた散策企画などを実施してきました。

しかし、予算規模が小さく、意思決定までに大きく時間を要するなどの問題も抱えていました。そこで、マチづくり活動をさらに加速させ、大きく成果を出していくために設立したのが「アツクル」です。

アツクルが描く未来図はこうです。
温泉街に一歩踏み入れれば、楽しそうに散策する色とりどりのゆかた姿の観光客。思わず立ち寄りたくなるような魅力的なお店が並び、道、足湯、休憩スペースは花やベンチできれいに演出されている。まるでマチ全体がおもてなしをしてくれているような雰囲気になっている。そんな様子が口コミや写真で広がり「あつみ温泉に行ってみたい！」と多くの人に思ってもらえる湯マチ。これが目指している姿です。

多くの観光客があつみ温泉を訪れ楽しんでくれることで、旅館や商店も元気に繁盛します。若者が外に職を求めて出ていくのではなく、生まれ育ったふる里で誇りを持って仕事をし、この地に住む人々が豊かで幸せに暮らしていけるマチをつくりたいです。

山々に優しく包まれ清流が情緒をさりげなく演出するあつみ温泉は、はっきりとした四季と季節ごとの美味しい食材に恵まれ、古くから温泉地として旅人に愛されてきました。

そんなあつみ温泉の持つポテンシャルを最大限に活かしながら、先人たちが守り繋いできたマチを次のステージに進め、理解と協力をいただきながら、 “自分たちの手”であつみ温泉の未来をつくっていきたいと思います。