元正天皇の養老5年(721)僧行基がたてたといわれ、現在当社の祭神は、由豆佐売命、大巳貴命、少彦名命とされている。
 温海嶽は、その氏子が温海、釜谷坂、暮坪、米子、湯村(湯温海・湯之里)、一霞、小菅野代の七ヶ村であることからみても周辺住民に信仰された山岳神であったようで、明治2年4月熊野神社と改まった。
 5月2、3日は例大祭で獅子舞が奉納される。獅子頭が奉納されたのは、明暦3年(1657)で舞い手二人が頭と尾に別れて獅子をかぶり、祝詞と太鼓にあわせて舞う。これは当屋に上がって行われるが、特に新築家屋は、3年続けてお入れする習わしになっている。
 宝永2年(1705)、明治41年、昭和26年に焼失しその都度再建されている。

〒999-7204 山形県鶴岡市湯温海甲67